2024/03/15

Honda CONNECT ディスプレイのナビ機能を使いつつAndroid Autoで音楽再生はできるのか

最近、Honda CONNECT ディスプレイ搭載車に乗り換えました。

Honda CONNECT ディスプレイは、メーカーオプションナビという位置づけで通常のナビとして使えるほか、Android Autoに対応しています(CarPlayにも対応しています)。
つまりナビ機能は、ディスプレイ標準のナビ機能か、Android Autoのナビアプリを使うかユーザーが選択することができます。

乗り換える前の話にはなるのですが、私はナビ機能はHonda CONNECT ディスプレイ標準のものを使い、音楽再生はAndroid Autoの機能を使いたいと思っていました。
そんなことができるのか疑問に思いろいろ調べたのですが、結局分からないまま納車を迎え、現物が触れるようになりましたので、(いない気はしますが)同じような疑問を抱えている方向けにこの記事を書くことにしました。

結論から言うと、ナビ機能はHonda CONNECT ディスプレイ標準のものを使い、音楽再生はAndroid Autoの機能を使うということは可能です。

Honda CONNECT ディスプレイで音楽を再生する方法は2つある

Honda CONNECT ディスプレイで音楽を再生する方法は2つあります。
1つはBluetoothでスマホと繋いで音楽を再生する方法、もう1つはAndroid Autoを使って音楽を再生する方法です。

Bluetoothでスマホと繋いで音楽を再生する方法
Bluetoothでスマホと繋いで音楽を再生する方法は、昔のナビでもよくあるシンプルな方法です。スマホで再生したい音楽を選べば、それが車のスピーカーから聞こえてくるというものです。
この方法では選曲するときはいちいちスマホを開いて音楽を選ぶ必要があり、ちょっと手間です。
※Bluetooth接続時も楽曲検索という機能はあるのですが、Spotifyなどストリーミングサービスを使って再生するときは検索機能が使えません。

Android Autoでスマホと繋いで音楽を再生する方法
Android AutoはSpotifyなど音楽アプリに対応しています。
アプリを使えば、ナビの画面から好きなプレイリストを選んだり、Googleアシスタントで好きな曲を選曲することができるようになります。

Android Autoで音楽を再生するとどんな感じになるの?

実際の画面がこんな感じです。

ナビ画面 オレンジ枠部分には再生中の曲のタイトルとアーティストが表示されます。
ここをタッチすると


このような画面になります。
この画面では音楽の一時停止、前後の曲へのスキップができます。
画面下部のAndroid Autoのボタンを押すと


Android Autoが起動し、Spotifyアプリが出てきます。
この画面ではシークバーを操作して曲の早送りなどもできます。


Spotifyアプリからはこのような画面で選曲ができます。


HOMEボタンを押せば、音楽を再生したままAndroid Autoの画面を閉じナビの画面に戻ってこれます。


再生中の音楽の情報はメーターのディスプレイにもちゃんと表示されます。


このようにディスプレイ標準のナビ機能とAndroid Autoは自由に行き来することができます。

2020/06/06

Ubuntuで録画サーバーを作ったときの備忘録

余っていたPCを使って録画サーバーを作ったときの備忘録です。
構築にあたっては、こちらのブログを参考にさせていただきました。


【環境】

  • Ubuntu 20.04 LTS 日本語版
  • mirakurun + EPGStation

【ハードウェア】

  • チューナー  :PX-Q1UD
  • カードリーダー:SCR3310
  • B-CASカード

下準備

Ubuntuのインストールと初期設定

Ubuntuのインストール

インターネット上に転がっている記事を参考にインストールします。
インストール後、PCが起動しなくなったときはSecureBootが邪魔している可能性があるので、こちらの記事を参考に設定を解除します(手前味噌)。

SSHの設定(OpenSSHのインストール)

外部のマシンからコマンドで操作する場合は、SSHの準備をします。
SSHで操作しないよという方は、この手順はスキップです。

端末(コンソール)を立ち上げ、コマンドを入力
sudo apt-get install openssh-server

IPアドレスを調べる
ifconfig

もし、ifconfigコマンドがないよと言われたら、
sudo apt-get install net-tools
でコマンドをインストールする

別PCからSSH接続の確認

TeraTermとかそれっぽいソフトから、SSHで接続ができるか確認します。

録画用外付けHDDのマウント設定

今回、録画した番組は外付けHDDに保存するので、起動時にHDDをマウントする設定を行います。
HDDは事前にext4形式でフォーマットをかけておいてください。
フォーマット後はアンマウントしておくといいです。

マウントポイント用のディレクトリを作成します。
今回は/ExtStorage/REC_HDD01にマウントします。
sudo mkdir /ExtStorage
sudo mkdir /ExtStorage/REC_HDD01

Ubuntu起動時に自動的にマウントされるようfstabを書き換えます。
HDDを繋ぎ変えたりしても認識ができるよう、UUIDを使ってマウントします。

まずはUUIDを調べます
sudo blkid -o list

環境によって変わるものの、たいてい/dev/sdaXXとなっているものが外付けのドライブ
赤線部分がUUID 後で使います。

fstabを書き換えます。
sudo vi /etc/fstab

もともと書かれている部分は触らずに、1行追加します。
UUID=控えたUUID  /ExtStorage/REC_HDD01 ext4 defaults,noatime 0 0

:wqで保存します。

コマンドを入力し、問題なくマウントができるか確認します。
sudo mount -a
エラーが表示されなければ成功、エラーが出たらUUIDかfstabの書き方が間違っています。
fstabが間違ったままUbuntuを再起動すると、起動しなくなることがあるので注意してください(レスキューモードで復旧させる羽目になります)。

念のため、再起動も正常に行えるか確認します。
sudo reboot

ここから本題

いよいよ録画サーバーを立てるのに必要なソフトウェア群をインストールしていきます。
チューナー、カードリーダーはすべて接続しておきます。

チューナーのドライバのインストール

以下のコマンドを順に入力し、ドライバをインストールします。
curl -O http://plex-net.co.jp/plex/px-s1ud/PX-S1UD_driver_Ver.1.0.1.zip
unzip PX-S1UD_driver_Ver.1.0.1.zip
sudo cp PX-S1UD_driver_Ver.1.0.1/x64/amd64/isdbt_rio.inp /lib/firmware/

以下のコマンドを入力し、チューナーが認識されているか確認します。
ls /dev/dvb/adapter*

カードリーダー用のドライバとソフトウェアのインストール

以下のコマンドを順に入力します。
sudo apt install -y pcscd pcsc-tools libpcsclite-dev
sudo pcsc_scan
Japanese Chijou~と表示されているのが確認できたらCtrl + Cキーで抜けます。

録画用ソフトのインストール前の下準備

今回使用するMirakurun、EPGStationをインストールするにあたって必要なソフトウェアをインストールします。
nodejsは12.x系でないと動かないので注意です。
apt-getで最新版のnodejsを入れて、そのあとに12.x系をインストール、
apt-getでインストールした最新版のnodejsをリムーブするといいです。
curl -sL https://deb.nodesource.com/setup_12.x | sudo -E bash -
sudo apt-get install -y nodejs
sudo npm install pm2 -g

curlコマンドがないよと言われたら
sudo apt-get install curl
を叩いてやり直します。

Mirakurunのインストール

コマンドを順に入力します。
sudo npm install mirakurun -g --production
sudo mirakurun init
sudo apt install -y dvb-tools

チャンネル設定用ファイルもダウンロードします。
cd /usr/local
sudo mkdir conf
cd conf
sudo curl -O https://raw.githubusercontent.com/Chinachu/dvbconf-for-isdb/master/conf/dvbv5_channels_isdbt.conf

地デジデコーダー用ソフトもインストールします。
sudo npm install arib-b25-stream-test -g --unsafe

Mirakurunの設定

チューナーをMirakurunに認識させるために、チューナーの情報を設定ファイルに書き込みます。
sudo mirakurun config tuners

今回は4チューナー内蔵タイプのものを購入しているので、4つ情報を書きます。
------------------------------
- name: PX-S1UD_0
  types:
    - GR
  command: /usr/bin/dvbv5-zap -a 0 -c /usr/local/conf/dvbv5_channels_isdbt.conf -r -P <channel>
  dvbDevicePath: /dev/dvb/adapter0/dvr0
  decoder: arib-b25-stream-test
  isDisabled: false

- name: PX-S1UD_1
  types:
    - GR
  command: /usr/bin/dvbv5-zap -a 1 -c /usr/local/conf/dvbv5_channels_isdbt.conf -r -P <channel>
  dvbDevicePath: /dev/dvb/adapter1/dvr0
  decoder: arib-b25-stream-test
  isDisabled: false

- name: PX-S1UD_2
  types:
    - GR
  command: /usr/bin/dvbv5-zap -a 2 -c /usr/local/conf/dvbv5_channels_isdbt.conf -r -P <channel>
  dvbDevicePath: /dev/dvb/adapter2/dvr0
  decoder: arib-b25-stream-test
  isDisabled: false

- name: PX-S1UD_3
  types:
    - GR
  command: /usr/bin/dvbv5-zap -a 3 -c /usr/local/conf/dvbv5_channels_isdbt.conf -r -P <channel>
  dvbDevicePath: /dev/dvb/adapter3/dvr0
  decoder: arib-b25-stream-test
  isDisabled: false
------------------------------
Mirakurunを再起動します。
sudo mirakurun restart

念のためOSも再起動します。
sudo reboot

再起動後、以下のコマンドでチャンネルスキャンを実施します。
sudo curl -X PUT "http://localhost:40772/api/config/channels/scan"

チャンネルを認識しない場合、時間をおいて何度か繰り返します。
チャンネルスキャン完了後、Mirakurunを再起動し設定を反映させます。
sudo mirakurun restart

以下のコマンドを入力して、チャンネルが正しく設定されているか確認します。
curl http://localhost:40772/api/channels

MariaDBのインストール

EPGStationが利用するデータベースを構築します。
sudo apt install -y mariadb-server

MariaDBの初期設定を行います。
sudo mysql_secure_installation
パスワードは未設定でもOK

EPGStation用のデータベースを作成します。
sudo mysql -u root -p 
CREATE DATABASE epgstation CHARACTER SET utf8;
GRANT ALL ON epgstation.* TO epgstation@localhost IDENTIFIED BY 'epgstation';
exit

EPGStationのインストール

外付けHDDの中にEPGStationをインストールします。

sudo apt install git
cd /ExtStorage/REC_HDD01
git clone https://github.com/l3tnun/EPGStation.git
cd EPGStation
npm install
npm audit fix
npm run build
cp config/config.sample.json config/config.json
cp config/operatorLogConfig.sample.json config/operatorLogConfig.json
cp config/serviceLogConfig.sample.json config/serviceLogConfig.json

FFmpegのインストール

MP4へのエンコードなどでEPGStationが利用するFFmpegをインストールします。
sudo apt-get install ffmpeg

EPGStationの設定

コマンドを入力し、設定ファイルを開きます。
vi config/config.json

赤枠の部分を追加、変更します。
------------------------------
"dbType": "mysql",
"mysql": {
    "host": "localhost",
    "port": 3306,
    "user": "epgstation",
    "password": "epgstation",
    "database": "epgstation",
    "connectTimeout": 20000,
    "connectionLimit": 10
 },

 "ffmpeg": "/usr/bin/ffmpeg",
 "ffprobe": "/usr/bin/ffprobe",
------------------------------

EPGStationが自動起動するよう設定します。
sudo pm2 start dist/server/index.js --name "epgstation"
sudo pm2 save

動作確認

ブラウザで
http://localhost:8888
にアクセスしEPGStationが開けることを確認します。
番組表が空っぽだったり、GRボタンが表示されないときは、
番組表データが取得できていないので、20~30分ほど放置した後に再度アクセスします。

Honda CONNECT ディスプレイのナビ機能を使いつつAndroid Autoで音楽再生はできるのか

最近、Honda CONNECT ディスプレイ搭載車に乗り換えました。 Honda CONNECT ディスプレイは、メーカーオプションナビという位置づけで通常のナビとして使えるほか、Android Autoに対応しています(CarPlayにも対応しています)。 つまりナビ機能は、...